カードローンを利用するには、まず審査があります。その審査に通らないと、お金を借りることはできません。その為、ある程度の条件が商品概要に載っています。
しかし、中にはわかりやすく安易に「誰でも即日融資可能」を大きくアピールしている業者もあります。一見、「そうなのか」と納得しそうになったりその気になる広告文ですが、この言葉を鵜呑みにしてはいけません。闇金の可能性があります。
簡単に「誰でも即日可能」を信じないように、また闇金ときちんとした正規の業者と見極められるようにしたいものです。
今は情報の中心といえるほどネットでの情報量は膨大です。一つの言葉で検索を掛けると何万との結果数字が出て、どこから見ていいのかわからない時があります。
カードローンに関しても同じで、いろいろな条件や内容でもって調べる人は多いでしょうが、よく見る言葉として「誰でも借りられる」「即日融資可能」や、怪しいのだと「ブラックでもOK」などの謳い文句が多く見受けられます。
確かに、大手消費者金融を中心に銀行も交えてサービスが向上し、申し込みしやすくもなってきています。即日融資が可能になっている業者も増えました。その為、ついスピード対応してくれる業者に申し込みしたくなる、という人は多いでしょう。
しかし、本当に「誰でも」「即日融資」は可能なのかと言えば、そうとは言えません。
カードローンやキャッシングの申込時には審査があります。この審査は、それでこそ今は早いと1時間も掛らずに対応してくれるのですが、業者で違いはあったり、申込者によっては時間が掛る場合もあります。申し込みの対応のタイミングの関係で、時間によっては次の営業日になってしまうこともあります。
ですので、誰でもすぐに即日融資が可能とは言い切れません。
ほんの一例ですが、これらのような人は審査に時間が掛るか、審査に落ちる可能性の方が大きいと言えます。
それでも融資可能と言いきるだけの業者は、闇金などの危険な業者の可能性が大きくなります。
ただ、正規の業者でも広告として「誰でも~」と大きくアピールしているところもあるでしょう。ただし、きちんと注釈で即日融資できないこともある旨はどこかに記載されているはずです。
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広告文も明らかに怪しいのから、大手消費者金融と対して変わらず、「借りてみようかな」とその気にさせるものまでいろいろあるので判別は難しいでしょうが、闇金では?と思うような内容はよく見受けられます。
そして闇金と分かりやすいところでも、例えば多重債務で困っている時などは、その言葉に頼ってしまって冷静な判別が付きにくくなります。
まずは闇金にはどういう業者があるのか、そしてどんな手口があるのか、知っておくだけでもかなり違います。
闇金の種類 | 手口 |
---|---|
登録詐称業者 | 実際には無登録だが、架空の番号だったり他の貸金業者の番号を使って正規の業者のふりをする。 |
090金融 | 連絡先が090から始まる携帯番号になっている業者。キチンとした事務所すらない場合も多い。連絡先と業者名しかチラシなどに書いておらず、借入額や金利がわからないようにしている。 |
押し貸し | 契約前に勝手にお金を口座に振り込んで、利息の返済を迫る。 |
チケット金融 | 後払いの形でチケットを購入させ、指定した金券ショップで現金化させる。業者と金券ショップが繋がっていることが多く、チケットの最初の購入額と現金化の差額、後払分の利息をも含めると違法になるようなかなりの高利になっている。 |
家具リース金融 | 家具を買い取る形でお金を渡した後、その家具をリースという形でお金を支払わせる。リース料の名目だが、実際に計算すると法外な利息を取っていることになる。車の場合もある。 |
紹介屋 | 自分のところでは借り入れは難しいから他の業者を紹介する、という名目で紹介料を取る。悪質だとその個人情報を売ることもある。 |
整理屋 | 資格もないのに債務整理ができるよう手続きを行う名目で手付金をだまし取る。実際に弁護士を紹介するにしても、紹介料を取る行為が違法になる。 |
買取屋 | いわゆる「クレジットの現金化」を故意に行わせる。クレジットで買った商品を買い取ると言いつつも当初よりかなり低い金額にされたり、それを元に融資の形を取ると最初のクレジットと2重の利息が発生することになる。 |
名義貸し | 消費者金融の調査アルバイト目的で本人名義で借り入れをさせ、カードやお金をだまし取る。アルバイト料を貰えたとしてもわずかで、本人には借金のみ残ることになる。 |
債権買取金融 | 「借金の債権を買い取った為、私の方へ払うように」と嘘をついて返済を迫る。実際に債権が譲渡されたら契約会社から通知がくるものだが、知らないがために騙されてしまう。 |
細かく言えば年金をだまし取るなど、まだまだあります。どんな手口にしろ巧妙で、素人だと知らないために言われるがまま多額の借金を抱えたり、返済に追われたりすることになります。
こんな手口がある、というのを知るだけでも違うのではないでしょうか。
それでも気付かない内に闇金に捉まってしまうこともあるでしょう。闇金は、最初はとても優しく接近してきます。つい親切な人と思い込んでしまうモノです。
しかし、取り立ての段階になると大抵はその本性が見えてきます。ただ、よくTVや映画で見るような脅す行為は違法です。
これらの行為は違法になるので、闇金とすぐにわかるのではないでしょうか。
もちろん大勢で押し掛けたり、大声で怒鳴ったり脅しと取られる行為も違法にあたります。
しかし、「その業者が、闇金かどうかわからない」ということもあるでしょう。知名度のある大手消費者金融ならば間違いないでしょうが(わざと似せた社名には要注意ですが)、人によっては審査に落ちて、どこから借りようと悩む人もいるかもしれません。
また、闇金も巧妙なので皆が知っているような会社名を悪用して似たような社名で違法行為を行っている場合もあります。
意外に紛らわしい名称で気づかずに、正規の業者と思い込んで申し込む人もいます。
困っている時だからこそ利用したい消費者金融ですし、業者の方も、昔よりも気軽に申し込みしやすく工夫しています。
だからと言って、安易に申し込んで気づいたら闇金だったということにならないよう、申し込む前にこのようなことを確認することを提案します。
貸金業を営むには貸金業者として行政に登録する必要があります。
これが「貸金業登録番号」です。よくチラシやホームページの下や端に載っています。正規の業者はこの番号があることが、目印の一つになります。
財務局長登録となっている場合、一つの県だけでなく全国など多方面に営業所を持っています。対して小さな規模の貸金業者では、一つの県だけで営業していたり、1つしか店舗を持っていなかったりするのですが、その場合は都道府県知事の名前で登録番号が記載されます。
( )内の番号は、登録更新回数を表してします。登録は3年ごとに更新されます。最初に登録すると(1)になるので、例の場合は、7年以上営業していることがわかります。この数字が大きいということは、それだけの年数を営業している実績のある業者ということがわかります。
日本貸金業協会の会員番号ですが、これは行政の番号とは違い、必ず登録しなくていけない、と言う訳ではないのですが、正規の業者かどうかの目安になります。
大抵のところは、貸金業協会に会員登録しています。(会員になっていない正規の業者が全くいないというわけではありませんが、よほどの少数派です。)
この番号が正規の業者の目安になります。ただ、先の闇金の種類の説明にもあるのですが、架空の番号で騙す闇金もあります。
では、本当の番号かどうか。
それを確かめる方法はといえば、金融庁のホームページに「登録貸金業者情報検索サービス」があります。
この検索機能では、番号で検索したり、業者の名前で調べることも可能です。これで確認することをオススメします。
また、貸金業協会でも同様に会員の検索サービスがあります。こちらで検索する方法でも構わないでしょう。
同時に闇金業者のリストや情報もホームページに載っています。
金融庁でも貸金業協会でもどちらでも構わないでしょうが、まったく同じ情報ではないので、両方見るのが確実です。
他にもネット検索すると闇金の情報を扱っている弁護士のホームページなど、いろいろあります。「即日融資」を謳っているホームページの情報よりも闇金の情報の方をしっかりと見るのがいいと思いませんか。
どうしても切羽詰まっていると冷静な判断ができなくなってしまいます。通常ならば止めておこうと思う闇金でも、非常に困った状態だと「誰でも借りられる」「即日融資可能」なんて言葉を見て心動かされるものです。「お金を借りられるのならば闇金でも構わない」と思っても不思議ではありません。
しかし、後で絶対に後悔することになります。それは、返済額がわかってのタイミングか、怖い取り立てをされてからかは分かりませんが、後で必ず「困った、どうしよう。」「何故あの時、借りてしまったのだろう。」と思う時がきます。
そうならないためにも、闇金がどういうものか、どういう手口があるのかを知っておく必要があるのでないでしょうか。例え、もし知らない内に闇金に捉まってしまったとしても、毅然として対応し、同時に専門家に相談しましょう。
でもやはり申し込む前に、冷静に自分で業者を調べて申し込みの判断をするようにしたいものです。
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