大人になれば何かとモノ入りになり、それに比例して必要額も増えてきます。しかし、「では学生ならば、お金は少なくて大丈夫か。」と言えば、そうとも言えません。
例えば高校を出たならば、18歳だろうが大学や会社の付き合いでお金が必要になってくる場面は増えてきます。大人と付き合うならば相当の費用が掛るのは否定できません。
そんな時に親に頼れる人もいるでしょうが、そういかない人もいます。まだ蓄えのない年齢です。できればカードローンなどを利用したくなるものですが、未成年の場合は、審査の早い即日融資だろうが、カードローンの利用は難しいと言えます。
お金の入り用があるのは大人だけとは限りません。まだ未成年でもそれなりに成長すれば、お付き合いも出てきます。学生も意外にお金が必要なことは多いですし、すでに働いていれば、回りの大人同様の金銭を必要とする場面は多々出てきます。
しかし、まだまだ蓄えが少ない時期でもあり、足りない、ということも多々あるでしょう。親に頼れればいいのですが、誰もがそうとはいかないでしょう。
そんな時、大人ならばカードローンを活用する、という手段があります。もちろん審査があるので絶対借りられるとは限らないのですが、1か所審査に落ちても銀行や消費者金融など宛てはいくつでもあるでしょう。
余程金遣いが荒く借金を返さないような人なら問題ですが、真面目に働いていれば正社員だろうがアルバイトだろうが、お金を借りることは可能です。
肝心の未成年はどうかと言うと、結論から言えば、カードローンを利用することはできません。
それは銀行も消費者金融でも同じです。
多くの金融機関のカードローンの条件に20歳以上という項目があるため、申し込むことすらできないのです。
大学まで通えば、（アルバイトを除いて）実際に働きだすのは確かに20歳を超えてからにはなるのですが、誰もがそうとは限りません。高校を出て就職する人もいます。そうなると早いと18歳で就職することになります。もっと早いと中学を卒業して就職する人もいないわけではありません。
カードローンの申し込みでよく言われる「安定した収入があること」は、働いていればその条件に満たしていると言えます。ならば、中学や高校を卒業してすぐに就職した人だって安定した収入を得ることができます。何故、未成年はカードローンに申し込めないのでしょうか。
時々議論されることでもあるのですが、何歳までを未成年とするのか。という問題があります。現在、法律上では、20歳以上が成人とされています。免許など18歳から可能な権利や責任もあるのですが、まだまだ全てにおいて18歳から大人という扱いにはなっていません。
同時に親に内緒で契約したような場合は、取り消すことができるとなっています。親に内緒でしたカードローンの契約は、無効とすることができるのです。しかも、もし使ってしまった場合もその分は返済しなくていい、ということになります。
例えば、未成年者が親に内緒で10万円借りて、7万円使ったとします。親が気付き、この契約を無効にしたいと主張した場合、残りの3万円は返済しても使った7万円は返さなくていい、ということになります。となると、業者側は7万円の損失を負うことになります。
未成年は未熟なため、保護する必要があるということでこの法律があるのですが、結局消費者金融側からすれば、未成年者への融資は大きなリスクを伴う、ということに成りかねません。
もちろん法定代理人（親など）の同意が得られれば契約は可能ですが、まず許可を得ることは難しいでしょう。
ただ、例外はあります。結婚している場合や、独立して開業してその為に必要な契約は例外として自身で契約を結ぶことは認められています。
別に注意しなくてはいけないこともあります。詐術によって契約した場合です。例えば相手に20歳以上と嘘をついてお金を借りた場合（基本的に本人確認書類の段階でバレますが）や、同意書を自分で書いてまるで親の同意を得たように見せた場合は、無効にすることは難しいです。
いずれにしても、未成年者は法律に守られている前提があるため、そもそもカードローンにおいては、20歳以上という条件がついていて、申し込むことはできません。
それでもどうしてもお金が必要な時はあるものです。そんな時はどうしたらいいのか、思いつくのはこんな所でしょうか。
もっとも多いのは親や親類、または友人から借りる、と言う方法でしょう。それこそ借りられる相手がいれば安心と言えます。ただし、ここで要注意です。
親をはじめとする自身との縁が濃い場合は、返済に関してもおおらかに対応してもらえるでしょう。しかし、友人知人となるとそうとは言えなくなってしまいます。
特に口約束の場合は要注意です。
記憶というものは曖昧な所があります。記憶力も人それぞれで、覚えていたりいなかったり。人によっては自分の都合のいいところだけ覚えている人もいます。要は、言った言わない、返した返してないなどのケンカに発展しかねないと言うことです。
わずかとはいえ、お金はそれこそその人の信用度がわかるものです。曖昧なやりとりは友情にヒビを入れかねません。金額にもよるでしょうが、本来ならば友人や知人からお金は借りずに済むのが一番です。
それでも借りるならば、覚書なり借用書を交わすのが一番間違いないのではないでしょうか。
それも気が引けるとなると、やはり専門である業者から借りるのが一番でしょう。しかし、銀行や消費者金融ではまず借りることができない、と言いました。
しかしそれはあくまで基本的な部分の話であり、100％借りる所がないわけではありません。
そもそも学生の場合、特に大学の場合、授業を始めとする教育費はとてつもなく費用が掛ることは誰もが知っていることです。授業料の為にバイトに精を出す人も多いでしょう。親に教育ローンを組んでもらっている人もいるかもしれません。
学生ならではの特徴として、教育費に費用が掛る分、その補いとして学生ローンがあります。そして学生は20歳以上とは限らないことも一般的な常識でもあります。
そこで学生専用のローン会社というものが存在します。多くは大学の傍に店舗が存在し、知っている人も多いかもしれません。
学生ならば未成年でも学生ローンを利用することは可能なのです。
しかも、即日融資対応をしている所もあります。（申し込み時間帯によっては、翌営業日融資となることもあります。）
ただし、学生専用のローン会社も多数存在するので、よく業者を見比べてみる必要があります。というのは、学生ローンと言っても全てが未成年にも対応しているとは限りません。
学生ローンでも20歳以上と言う条件を持っている業者もいます。もちろん逆に、未成年でもＯＫという業者もあります。
また、融資目的が教育費に限る、と言う条件を持っている所も多いです。学生ローンの本来の目的を考えると当たり前かもしれません。逆に使途自由と言うところも少数ですがあります。ただ、あくまで少数です。
しかし、教育費のみローン可能と言う時は、授業料を元々ローンで払う形にしておくという方法もあります。生活費がその分増えるので、最初から授業料をローン、バイトなどの現金収入は生活費に充てるとある程度余裕はできます。気が大きくなって使いこんでは意味がないですが、余裕がある分は積立をしておくと、いざという時困りません。
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学生ローン以外についてですが、これは方法としては難しいのですが親の同意を得るという手段もあります。家庭環境によっては、「自分でやってみろ。」という親もいるかもしれません。相談したうえで、やはり親が貸すという形になることもあるでしょう。もちろん、これはできる人とできない人がいるでしょう。
親の同意ではなく、保証人が必要というローンもあります。目的が決まっているローンがこのパターンになるでしょう。保証人が必要な形は、要は親の同意が必要なのと大差ないと考えて問題ないかもしれません。
例えば、自動車ローンです。免許は18歳から取れるというのもあり、当たり前ですがこれらは自動車購入に限られています。この場合、保証人に親が必要な場合もありますし、業者によっては未成年で安定した収入を証明できれば自動車ローンを組むことができるところもあります。
目的が決まったローンは他にもいろいろあります。このように目的がはっきりしているならば、親の同意は難しくないかもしれません。
また、少数ですが、それこそ安定した収入が保障されているならば未成年でもＯＫとするところもあります。
未成年でもすでに就職している人がいるのは誰もが理解するところです。ですので、貸す側も働いているならば返済はできるだろう、ということで条件が18歳以上となっていたりするところもあります。
ろうきんがその代表になります。基本的には非営利の団体になり、労働者のための金融機関です。ですので、未成年でも対応してくれるところはあるかもしれません。
カードローンとは少し違うのですが、クレジットカードの場合は、未成年でも作ることはできます。それを利用する、という方法もあります。
とはいえ、未成年の場合、クレジットカードとカードローンカードの違いすらわからない人もいるかもしれません。
クレジットカードは、基本的に物を購入する時に使うカードなので現金をその場で手にすることはできません。しかし、カードの種類によっては、現金を手にすることができることもあります。
ただ最初にクレジットカードを作る時、わからずにキャッシング枠をつけていなかったり、審査によっては（クレジットカードを作る時も審査はあります。）キャッシング枠がついていないこともあります。
もし、すでにクレジットカードを持っている場合、一度確認してみるといいでしょう。
ただ、これだけは絶対にしないでください。
闇金を利用することは絶対にダメです。
闇金は業者自体が違法行為をしているため、簡単にお金を貸してくれるかもしれません。しかし、それがのちに大変な金利でもって返済を迫ってきます。
特に未成年の場合、法律面でもわからないことだらけですし、人生経験上でもどうしていいのか、混乱するのは必須です。未成年でなくとも、闇金対応は素人には難しいところがあります。
業者を探すにしても、必ずきちんとした会社から探してください。闇金には特徴があります。
このような特徴がある業者には注意してください。正規の業者には貸金業登録番号というものがあります。しかし、闇金の中には偽の番号を表記する所もあるので見極めがむずかしいかもしれません。
また、説明も金利の話がなかったり、甘い誘惑とも思えるような言葉を並べます。審査がないと言う闇金もいます。（本来、融資には絶対に審査があります。）少しでもおかしな説明やあいまいなことを言う場合は要注意です。
とはいえ、闇金と正規の業者の見極めは大人でも難しいもの。見分け方がないわけではないのですが、そこまで考えるのも難しいでしょう。
ならば、少しでも怪しいと思うところからは借りないでください。わからない場合も止めておいた方が間違いないです。
未成年だろうが生活していく上で急な出費が必要になることもあります。それは、20歳近くなれば学生だろうが勤労者だろうが同じでしょう。
しかし、基本的に未成年の場合は、法律で保護されている分、カードローンを組むことはできません。それは金融機関の方が、未成年者に融資するリスクを避ける為にカードローン商品の年齢を20歳以上としているところがほとんどだからです。
とはいえ、100％借りるところがないかと言えば、方法はあり、学生ならば学生なりの、労働者ならば労働者なりの専用の業者やローンがあります。
他にもクレジットと言う未成年でも作れるカードについている機能を利用するのも方法としてあります。
これらから見てわかるように、全体として確かに未成年がお金を借りるのは難しいですができなくはないのです。簡単に諦めなければ方法はあります。
ただこれだけは忘れてはいけません。どんな方法でお金を借りようとも闇金を利用してはいけない。正規の業者から借りてください。
そして、借りたお金はきちんと返すのが大人としての責務です。返済はきちんと行いましょう。
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